2021年12月11日土曜日

2021.12.11第97回LET中部支部大会に参加

 第97回LET中部支部大会

講演「外国語教室での口頭訂正フィードバック:研究成果と教育現場への応用」大関浩美麗澤大学国際学部教授

フィードバック:Positive FeedbackとCorrective (Negativeと言わなくなってきている)Feedback『フィードバック研究への招待』

第2言語習得理論 Glass (1997)を基に,CFBにより統合,中間言語の再構築が行われると考える。

1)インプット仮説,2)インタラクション仮説(Long,1981,1983ではなくLong 1996で),3)アウトプット仮説(Swain 1985)

1はアウトプットを対象としていないので,FBの研究無,2はLong 1996で,3はPuched Outputが言語発達を促進する

口頭CFB(OCF)の分類(Lyster and Ranta 1997など)

暗示的正用提示(リキャスト)はコミュニケーションの流れを阻害しない,インプット供給型のフィードバック,実際に使用が多い→ リキャストを気づかれやすくすることが必要(Lyster & Mori, 2006) 声に工夫

FBの必要な項目:グローバルエラーとされるが,ローカルエラーにFBをしないのは問題(Lightbown and Spada, 2006)

FBを行う時期:直後OCFが効果的(Doughty, 2001),直後よりも最中のOCFがFocus on Formに効果的(Ellis, 2017)← 実際に活動中には難しい,タスク後でよいのでは?

個人要員とFB:Working Memoryと関係あり(Li 2013,Mackey et al. 2013など)

情意要因とFB:OCFは不安度の低い学習者に向いている,不安度が高い場合はリキャストを。

森(2015):学習者は教師が思っているよりも,OCFを求めている。→ OCFに慎重になりすぎることは不要だが,不安度の高い学習者には注意。

「ここぞのプロンプト」:普段はリキャスト,学習者を見て,ここまではできているはず,の時には,プロンプトで背中を押す。

司会:坂東貴夫金沢学院大学准教授 参加者49名


2021年10月16日土曜日

2021.10.16 JACET関西講演会に参加

日時:2021年10月16日(土)15:30~17:00 
テーマ:「遠隔授業でのライティング指導」 
 演題と講師:
(1) 「Social Citizenとしての英語発信-社会的意識を視野に-」(蔦田 和美 先生・関西外国語大学短期大学部)
(2) 「ESDクラスでのチャットを活用した協働的プレライティング活動」(野田 三貴 先生・大阪市立大学) 
(3) 「オンライン下でのプロジェクト発信型英語プログラムの挑戦-その取り組みと課題」(山下 美朋 先生・立命館大学) 
(4) 「大学院共通科目アカデミック・ライティングにおけるオンライン(オンデマンド)授業の試み」(山西 博之 先生・中央大学) 
司会:大年 順子 先生(岡山大学) 

 (1) 
新しい時代(Society 5.0,VUCAの時代) 
思考力・判断力・表現力が必要 
Mimdtic Pedagogy 模倣的教育からTransformative Pedagogy変容的教育へ 
意見表明のライティングのための3つの柱として 
1)構文学習(10分間テスト) 
2)PPT音入り提出(現代社会の問題の中から選択) 意見(150-200語) 
3)プレ+ポスト(30分データ収集,+30分ライティング) 
Truscott(1996) vs Ferris(1999) コンテント・フィードバック 
Yashima(2002)のアンケートを使用 
AI翻訳の課題 

 (2) 
ESD(Education for Sustainable Development)は,SDGsの4番の7項に取り込まれている 
NYTを読み,The True Coastなどをみて,プレゼン(課題解決型)  
問題と要員,解決策提示,解説(エビデンス),結論,の型を提示 
グループ活動のチャットのプレライティングを利用 14回の自己評価を前半後半で比較 
 
(3) 
1500-2000語のレポートを書く PEP Journal 
manaba One Driveの他,G-Suiteを追加,Slackも追加 https://sites.google.com/site/jacetkansaiwrg/bulletin 

(4) 
15名受講者 3-4名グループ 
ベースは遠隔,レビュー回のみ対面・オンラインの選択とし,毎回,次回の希望を聞いて,対面・オンラインを選択できるようにした。 

 Q&A 
内容への評価を行う場合は,指導者の主観は入らないのか?  2名の外部評価者(別途予算) 
専門語彙や専門の表現を,指導者は知っておく必要があるか? ピアレビュー&業者(表現&内容)(予算あり)

2021年8月18日水曜日

The 4th Annual Conference of Asia ESP & the 9th Chinese National Symposium on ESPに参加・発表

8月18日&19日 The 4th Annual Conference of Asia ESP & the 9th Chinese National Symposium on ESPに参加・発表 Keynote Speech Viviana Cortes: Lexical bundle 様々な分野の4 million word 65%の3グラムが4グラムの一部、35%は4Gに入っていない Winnie Cheng | The Hong Kong Polytechnic: Hong Kong Corpus of Corporate Government Reports (HKCCGR): Part-of-Speech and Move-specific Concgrams http://rcpce.engl.polyu.edu.hk/ Jiganc Cai: ESP implementation in China: Five minute research presentation

2021年3月12日金曜日

2021.03.25 ESPシンポ2021「ジャンルとしての工学英語ー理論と実践ー」

名古屋工業大学石川有香科研公開シンポジウム & 英語コーパス学会ESP-SIG研究会

「ジャンルとしての工学英語ー理論と実践ー」

日時:2021年03月25日13時ー17時 
Zoom開催
参加費:無料
参加申し込み:参加申し込みサイト(先着順)<参加申し込みサイト
主催:名古屋工業大学石川有香科研「工学系日本人大学院生の博士論文英語化推進ツールEJETの開発」(19H01281)
共催:英語コーパス学会ESP研究会

<第1部:科研プロジェクト報告>

13:00-13:05 
 石川 有香 科研プロジェクトの概要

13:05-13:20  
 石川 有香 名古屋工業大学教授 
 「工学系大学院生のための英語論文要旨執筆支援教材の開発に向けて」
  工学分野の国際誌の英語論文要旨を分析し,その言語特徴を明らかにする

13:20-13:35
 竹井 智子 京都工芸繊維大学准教授 
 「理工系大学院生・学部生向けの英語リーディング授業の実践報告」
 理工系大学院生・学部生向けに行った3つの英語リーディング授業の例を報告する。

13:35-13:50 
 野口 ジュディー 神戸学院大学名誉教授 
 Disseminating evidence-based research as science news
   Scientists have a civic responsibility to make the public aware of what they are doing and how it can affect society. This talk will show how to mediate the information to make the knowledge accessible.

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討議1:モデレーター 川口恵子 芝浦工業大学教授

13:50-14:05

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14:10-14:25 
 福永 淳 九州工業大学准教授 
 「メタ認知的アプローチによる自律型リスニングタスクを実践する」
 工学系学部生を対象に行った自律型リスニングタスクの実践を、 教師のリフレクションを通して報告する。

14:25-14:40 
 松田 真希子 金沢大学教授 
 「日本語工学テクストのコロケーションの英語化―コーパスベースでの検証―」
 本稿は日本の工学学術テクストの中に見られるコロケーションの英語化についてBCCWJと英語のBNC,PERCコーパスを用いてコーパスベースで検証した。

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討議2:モデレーター 川口恵子 芝浦工業大学教授

13:40-14:50

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<第2部:コーパス研究・ESP研究> 

14:55-15:10
 石井 達也 神戸市立工業高等専門学校 ・ 河本 健 広島大学 
 「ムーブコーパスとLexical Priming:基礎医学英語論文のIntroductionにおけるhoweverを例に」
 発表者は、300編の基礎医学英語論文を12のMove(各セクション3つずつ)に分割したムーブコーパスを作成した。今回は、Introductionにおけるhoweverのコンコーダンス分析を通して、Hoey (2005)の提唱するLexical Primingとムーブコーパスの分析の接点について発表する。

15:10-15:25  
 松田 節郎 松江工業高等専門学校准教授
 「TEDトークのトランスクリプトに対するMove分析」
 本研究ではTEDトークのトランスクリプトを収集し,話し言葉の小規模コーパスを作成した。そのテクストに対して,Move分析を行った結果を報告する。

15:25-15:40
 石川慎一郎 神戸大学教授
 「多次元分析法(MD法)による学術論文の言語特性分析―コンピュータ工学系論文とコンピュータ援用言語学習系論文の比較―」
 Biber(1988)の多次元分析法(MD法)を用いてコンピューター工学・CALL分野の論文の言語特徴を比較する。

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討議3:モデレーター 藤枝 美穂 大阪医科大学教授

15:40-15:55

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16:00-16:15 
 照井 雅子 近畿大学准教授 
 「ジャンル概念の獲得を目指した理工系大学生への授業実践の一例
 
論文のAbstractを例に、Move分析を通して 理工系学生にジャンルの概念を獲得させることを目指す授業実践の一部を紹介する。

16:15-16:30 
 小野 義正 理研創発物性科学研究センター 
 「理工系研究者向け英語論文の書き方-日本人英語の特徴と改善策-」
 理工系日本人研究者が英語論文を書くときに気を付けるべきポイントについて、日本語と英語の発想の違いに注目し議論する。

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討議4:モデレーター 藤枝 美穂 大阪医科大学教授

16:30-16:40

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全体意見交換

16:40-17:00

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参加費は無料ですが,オンライン準備のために事前に参加申し込みをお願いします

2021年3月3日水曜日

名古屋工業大学石川有香研究室活動報告

本ブログは,名古屋工業大学石川有香研究室の活動報告サイトです。

名古屋工業大学工学研究科教授
石川有香(いしかわ・ゆか)

(略歴)
 神戸市出身。神戸女学院中学部高等学部を経て神戸女学院大学文学部英文科卒業。神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島女学院大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。博士(文学)。2001年4月より広島国際大学人間環境学部専任講師,2005年4月より国立大学法人名古屋工業大学工学研究科准教授。2010年4月より同教授。
 
(専門分野)
応用言語学・コーパス言語学・英語教育学・ESP・ジェンダーと教育

(主要業績)
近刊書(共著)『ジェンダーと英語教育』(大学教育出版,2020),『ESP語彙研究の地平』(金星堂,2018),『言語研究と量的アプローチ』(金星堂,2016),『国際的に見た外国語教員の養成』(東信堂, 2015),『現代社会と英語―英語の多様性をみつめて』(金星堂, 2014),Corpora and Language Technologies in Teaching, Learning and Research(University of Strathclyde Publishing,2011)他。

(進行中の研究プロジェクト)
科学研究費基盤研究(B)「工学系日本人大学院生の博士論文英語化推進ツールEJETの開発 」2019年度~2022年度
科学研究費挑戦的萌芽研究「日中韓の英語教科書に見る女性表象―男女共同参画社会を目指した英語教材のあり方」2016年度~2019年度

(学会活動)
日本文体論学会理事,日英言語文化学会理事,社団法人大学英語教育学会理事・中部支部支部長,外国語教育メディア学会中部支部評議員,英語コーパス学会大会企画委員,統計数理研究所共同研究員ほか。

(Biography)
Dr. Yuka Ishikawa is Professor of Applied Linguistics at Nagoya Institute of Technology, Japan. She obtained her MEd from Kobe University and her Ph. D. from Hiroshima Jogakuin University. Her research interests cover applied linguistics, corpus linguistics, ESP, TESOL, and gender and language education. She has published many academic papers and books on branches of applied linguistics.

お問い合わせは,下記までお願いします。
ishikawa.yuka@nitech.ac.jp

2021年1月22日金曜日

2021.01.22 TOEICオンライン実施に関する説明会に参加

 2021.01.22 13:00-13:45

Zoom会議

創造工学教育センター&英語担当教員(石川・横越・吉川)

TOEIC名古屋地区担当者による説明会・質問会を実施・参加

・申し込み者によるアカウントの二重作成の防止方法について(人数が少ない場合は,管理者が操作可能,多い場合は,一括登録可能)

・通信状況による中断について(必ず最後の得点表示まで行うように指導すること)